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Fragment — 人と AI が同じページを読むための、静かなノート
Fragment は、まずは Markdown で書き始めて、必要なときだけ小さな YAML を足す “AI ネイティブなノートブック” です。1 ページ = 1 Fragment(断片)として扱い、本文・前提・図・設定を同じページに並べます。
Obsidian のような「自分のノート」と、Docs / Slides のような「共有ドキュメント」のあいだを埋める page model を目指しています。公開中のノートや図は、 fragment.place としてブラウザからそのまま読むことができます。

Fragment とは — 個人ノートとチームドキュメントの「あいだ」のページ
Fragment は、Fragment Practice が日々の仕事やリサーチに使っている「AI ネイティブな思考ノート」です。1 ページを 1 Fragment(断片)として扱い、思考ログからレポートまでを同じ単位で持ち運びます。公開用の Fragment は fragment.place に並べ、実際のページ構造をそのまま見られるようにしています。
タイトルと Markdown 本文のまわりに、少量の YAML や図ブロック を添えるだけ。書き始めるときは通常のノートと同じ感覚で、あとから必要な構造だけを足していきます。
本文・Prism・Scene / Flow・Config を 1 セットとして AI に渡し、人と AI が「同じページを読む」ための前提を揃えます。fragment.place 上でも、この前提を意識した読み方ができる設計にしています。
Fragment でできること — 断片を集めて、静かに構造化する
「個人の思考ノート」と「チーム向けドキュメント」のあいだを埋めるワークスペースとして、テキストファーストで書いた断片を AI と一緒に育てていきます。fragment.place では、その一部を実際の読み心地そのままのかたちで公開しています。
- 日々のメモ・会議メモ・観察ログを Fragment として 1 か所に集める。
- 各 Fragment にテーマ/日付/プロジェクトなどを軽くタグ付けする。
- 同じ断片から、ノート・設計メモ・スライド・図・タイムラインなど別ビューを生成する。
- Markdown / YAML のまま AI に渡し、要約・下書き・構造化を一緒に行う。
- 生成したアウトプットも Fragment として蓄積し、「読み直せる履歴」にしていく。
Fragment を使うと、何が変わるのか。
fragment.place の「Fragment basics / Manifesto」でも書いているように、小さな構造を共有することで、 日々のログやメモ、AI チャットの扱いそのものを静かに変えていきます。
メモや AI チャットがツールごとに散らばり、あとから辿れない
メモ・議事録・AI とのやりとりがツールごとに散らばり、「どこに何があるか」を毎回思い出すところから始まってしまう。
断片を 1 か所に集め、AI と一緒に読み直せる
Fragment 上で Fragment(断片)として集約し、タグや YAML で軽く構造化。人も AI も同じ土台から、資料やスライドへ展開できます。
会議メモは残るが、「次の一手」や経緯が共有されにくい
議事録はあっても、「誰が何を決めたか・なぜそうなったのか」が流れてしまい、オンボーディングや振り返りのたびに説明が発生する。
決定・経緯・素材が、ひと続きのタイムラインとして残る
会議メモ・検討メモ・最終ドキュメントを Fragment でつなぎ、「何がどう決まったか」を後から辿れるタイムラインとして保存できます。
AI に毎回ゼロから依頼し、同じようなプロンプトを打ち直している
チャットを開くたびに文脈を説明し直し、せっかくの下書きやテンプレートも個人の中に閉じてしまう。
YAML で「依頼パターン」と「場面」を共有できる
Scene / Flow として YAML に依頼パターンを書き残し、メンバーや未来の自分が迷わず同じ質感で AI に頼れるようにします。
どんな人・プロジェクトと相性が良いか
Fragment はまだ万人向けの一般サービスではなく、「次の一歩を、少し丁寧に言語化したい」人・チームや、リサーチ志向の実験プロジェクトとの相性が良いツールです。まずは fragment.place 上の公開 Fragment を読むところから、雰囲気を掴んでもらえます。
個人のクリエイター/研究者/経営者
- メモ・リサーチノート・日々のログを、あとから ZINE や資料に再編集したい。
- 「まずは静かに書きたい。でも、将来的に AI と一緒に読み直したい。」
小さなチーム
- 会議メモや Slack ログを Fragment としてまとめ、AI と一緒に内部ドキュメントや社内スライドに落としたい。
- 「誰がいつ何を決めたか」を、あとから辿れる形で残しておきたい。
リサーチ / R&D プロジェクト
- 実験ログ・インタビュー・観察メモなどを、後から多角的に読み直せるようにしたい。
- 研究ノートとレポート・スライドを、同じ元データから生成したい。
開発状況と、一緒に試してみるには
Fragment は現在、代表自身の思考ノート/業務ワークスペースとして実運用しつつ、 ごく少数のケースでの共同実験(共同リサーチ・ZINE 制作・対話設計・AI 導入支援など)に使っているクローズドベータ版です。エディタ部分の一般サインアップは、今後の検証結果を踏まえて設計していきます。
一方で、読み体験や構造の雰囲気は、fragment.place としてすでに公開しています。まずは公開 Fragment を読みつつ、「自分やチームでもこういうかたちで使ってみたい」「研究・実験として一緒に試したい」 といったご相談を Fragment Practice のサービスとしてお受けしています。
Fragment と Fragment Practice の関係
Fragment は、Fragment Practice が行っている「人 × AI × システム × 編集」の研究・実務の中から生まれたツールです。「サービスとしての方法論」と「SaaS としてのツール」がセットになったプロジェクトと言えます。
実際の現場では、ツールだけをお渡しするのではなく、その人やチームの文脈や仕事のリズムに合わせてノート構造・YAML 設定・AI との対話パターンを一緒に設計するかたちで伴走することがほとんどです。Services ページと同様に、「まずは 1 ケース・短期間」から試してもらう前提で設計しています。fragment.place に並べている公開 Fragment も、その一部を外側に開いたものです。
Fragment と静かなリズムを試してみる、最初の一歩から。
「こういうプロジェクトで使えるか知りたい」「研究的な位置づけで実験してみたい」 といった段階でもかまいません。fragment.place の公開 Fragment も手がかりにしながら、 現状を一緒に整理し、Fragment Practice としてご一緒できる形をご提案します。
Thinking as structure, shared as notes — 個人の思考と AI のことばが、 どのように同じページで共進化できるかを探るための、小さな SaaS プロジェクトです。